基本方針
meitoグループは、パーパス・経営基本姿勢・企業行動憲章に基づき、社会・環境に調和した事業活動を通じてステークホルダーの皆様からの信頼を確かなものとするため、その重要課題としてSDGsの取り組みを推進し、持続可能な社会の実現に貢献するとともに企業価値の向上を目指します。
社会・環境と当社との関係
当社が社会・環境に及ぼす主な影響について、事業の価値連鎖(バリューチェーン)に沿って抽出します。
重要課題(マテリアリティ)
社会・環境にとっての重要度と
当社にとっての重要度から特定したマテリアリティは、
SDGsに直結します。
SDGs目標(KPI)
当社は、5つのマテリアリティに対して2030年度を期限とするSDGs目標(KPI)を定めます。
マテリアリティ | KPI(2030年度期限) | |
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環境負荷削減 | 食品廃棄物 | 食品廃棄物(生産量原単位)を30%削減(2020年度比) |
CO2排出量 | CO2排出の総量を60%削減(2020年度比) | |
食の安全安心 | 第三者認証 | FSSC22000(食品)、ハラール・コーシャ(化成品)の維持 |
健康貢献 | 健康とおいしさを両立して、お客様のお困りごとを解決した 新商品を5品以上発売 |
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人権・ダイバーシティの推進 | 女性活躍 | 女性管理職比率を10%以上 |
男性の育児休業 | 男性の育児休業の取得を100% | |
エンゲージメント | ワーク・エンゲージメントを50%以上改善(2020年度比) | |
人権・ダイバーシティ教育 | 全社員への教育 | |
社会貢献活動 | カカオ豆の生産地支援 | カカオ豆生産者へアルファベットチョコレートの売上の一部を寄付 |
地域貢献 | 直売店の運営、児童養護施設などへのチョコレート寄贈 | |
ガバナンス | コーポレートガバナンス・コードに基づく強化 | 公正な経営、リスク軽減、ステークホルダーとの信頼構築 |
※赤字のKPIは2025年度から変更した目標
各マテリアリティに対する取り組み
環境負荷削減
KPI (2030年度期限) |
実績 (2024年度) |
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食品廃棄物 | 食品廃棄物(生産量原単位)を30%削減 | 32.5%削減(2020年度を基準) |
CO2排出量 | CO2排出量(売上高原単位)を25%削減 | 25.7%削減(2020年度を基準) |
- <共通>
- ・省エネ設備への更新
- ・環境に配慮した商品設計
- ・社内書類・提出資料の電子化、ペーパーレス化推進継続
- ・省エネ診断を活用した省エネルギー対策
- <食品事業>
- ・包装材料におけるプラスチックおよび紙の使用量の削減
- ・食品工場での食品残渣の削減
- ・フードロス削減に取り組む企業と取引開始
- <化成品事業>
- ・廃棄物の有効活用

福岡工場 冷凍機設備更新
(省エネ)

空調機吸排気ファン更新
(省エネ)
気候変動に関する取り組み
meitoグループは、温室効果ガス削減への積極的な取り組みの一環として、2025年度より削減目標を総排出量ベースに変更し、2020年度比で60%削減することを目指す方針を策定いたしました。この目標は、パリ協定に整合する水準での削減方針に基づいており、今後も継続的なGHG排出量の削減を推進してまいります。
■新規 総量削減目標 | ||||
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2020 年度 |
2023 年度 |
2024 年度 |
2030 年度 |
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CO2排出量 (t CO) |
16,603 | 16,617 | 16,228 | CO2排出 総量削減 60%削減 (2020年度比) |
基準年比削 減率 |
ー | 0.1% | 2.3% |
※算定対象は本体のみ
※詳細は株式会社meitoTCFD情報開示で公表しております。
食の安全安心
KPI (2030年度期限) |
実績 (2024年度) |
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第三者認証 | FSSC22000(食品)、ハラール・コーシャ(化成品)の維持 | 認証維持 |
健康貢献 | 健康生活、高齢社会に応じた商品開発の継続 | 栄養食品4品 商品化、2品リニューアル |
- <食品事業>
- ・FSSC22000の運用による品質維持
- ・「おいしさ、たのしさ、健康」を追求した商品の開発
- ・食品の安全や品質文化の醸成の活動
- <化成品事業>
- ・FSSC22000・医薬品および医薬部外品の製造管理および品質管理規則(GMP)の認証維持
- ・ハラール(イスラム教)、コーシャ(ユダヤ教)の認証維持
健康貢献への取り組み
meitoグループは、健康生活、高齢社会に商品を提供することで貢献することを目指しております。さらに推し進めるため新たな目標を定め、健康貢献の推進に取り組んでまいります。
- ■新規 健康貢献目標
- 健康とおいしさを両立して、お客様のお困りごとを解決した新商品を2025年度から2030年度までに5品以上発売
- 商品紹介
- 【おいしく健康応援 カフェオレ】
- ・お湯で溶かして飲む粉末タイプのカフェオレ
- ・砂糖不使用で1杯21kcal 砂糖を控えている方、カロリーが気になる方におすすめ
- ・食物繊維として難消化性デキストリンを配合
- 【おいしく健康応援 のど飴ブルーベリー】
- ・砂糖不使用で低GIの糖質を使用したブルーベリー風味ののど飴
- ・ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12と食物繊維を配合
- ・砂糖を気にせず不足しがちな栄養素を補える
人権・ダイバーシティの推進
KPI (2030年度期限) |
実績 (2024年度) |
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女性活躍 | 女性管理職比率を10%以上 | 比率4.5% |
男性の育児休業 | 男性の育児休業の取得を100% | 取得率100% |
エンゲージメント | ワーク・エンゲージメントを50%以上改善 | 5%改善 |
人権・ダイバーシティ教育 | 全社員への教育 | ハラスメントのeラーニングを全社員受講 |
- <共通>
- ・ダイバーシティフォーラムの開催
- ・男性育児休業取得のための社内制度活用の推進
- ・障がい者雇用の推進
- ・eラーニングによるハラスメントの全社員教育
ダイバーシティへの取り組み
meitoグループは、従業員満足度や働きがいの向上、加えて多様な価値観からイノベーションを生み出し、活性化を図るため、ダイバーシティの推進に取り組んでいます。
- ・2025年3月に、キャリアを見つめ直す機会を提供することを目的としたロールモデル座談会を開催。
- ・子会社「おいもや」の社長や当社の管理職をロールモデルとして迎え、座談会やグループディスカッションを実施。

ロールモデル座談会の様子(2025年3月対面・Web開催)
社会貢献活動
KPI (2030年度期限) |
実績 (2024年度) |
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カカオ豆の生産地支援 | カカオ豆生産者へアルファベットチョコレートの売上の一部を寄付 | ガーナのカカオ豆生産地区の小学校に対し昨年に引き続き寄付を実施(下部に詳細を掲載) |
地域貢献 | 直売店運営、児童養護施設などへのチョコレート寄贈 | 児童養護施設等にチョコレートを寄贈 フードバンク推進協議会を通じ、商品の寄贈を開始 |
- <共通>
- ・人道支援機関の運営支援のため、国連WFP(World Food Programme)協会の評議会に入会
- ・名古屋市西区に本社のある菓子会社5社で昨年に引き続きハロウィンイベントを開催
- ・共同募金会を通じて児童養護施設などへのチョコレート寄贈
- ・フードバンクへの商品寄贈
- ・子ども食堂支援のため、イベントの企画・運営を実施。
カカオ豆の生産地支援の取り組み
meitoグループは、カカオ豆生産地の支援として教育機会をサポートし、児童労働を防ぐことを目的に名糖産業学童支援プロジェクトに取り組んております。3年計画の2年目も引き続きガーナの小学校への学用品の寄付活動に取り組みました。
- ■ガーナにおける支援活動
- ・ガーナのカカオ豆生産地であるCentral州のDiaso周辺の小学校10校に対し、3年計画で、教科書と文房具の支援を行い、就学支援を行うとともに児童労働撲滅に向けて啓蒙活動を行う。
- ・2024年度の2年目の取り組みも、昨年とは別の3つの小学校に通う1・2年生 264名の子どもたちに教科書、ノートや鉛筆などを寄贈した。
- ■学用品寄付の効果
- ・寄付前の出席率50~75%から寄付後は90~95%に改善。また、児童の在籍者数も増加。
- ・読み書き、算数等の習熟度は50%程度改善。

ガーナの小学校の様子
ガバナンス
KPI (2030年度期限) |
実績 (2024年度) |
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コーポレートガバナンス・コードに基づく強化 | 公正な経営、リスク軽減、ステークホルダーとの信頼構築 |
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- <共通>
- ・取締役会の定期開催(2024年度は8回開催)
- ・指名・報酬委員会の定期開催(2024年度は4回開催)
- ・コンプライアンス委員会の定期開催(2024年度は1回開催)
- ・サステナビリティ推進委員会の定期開催(2024年度は2回開催)
商号変更とガバナンス強化の取り組み
長きにわたりお客様に親しまれてきたブランド「meito」と商号(社名)を統一することで、国内外での発展を目指し、さらなるブランド認知と企業価値の向上を図ってまいります。
また、2025年2月に迎えた創立80周年を機に多角化した当社グループの存在意義を見つめ直し、新たにパーパス「カラダもココロも豊かで楽しい毎日に」を制定いたしました。
- ■商号(社名)変更
(旧社名:名糖産業株式会社)
- ■パーパス制定